はじめに
前回の記事ではAWS認定全12冠を達成するまでに受験した試験とよかった点・反省点を振り返りました。
今回は、私がAWS認定を取得する中で試行錯誤してきた様々な学習法と教材についてまとめたいと思います。
さらに全試験を通しておすすめできる勉強の流れについてもご紹介します。
⚠️ 今回ご紹介する勉強法はあくまでも一例であり、個人的な見解を多分に含みます。いろいろとお試しいただき、自分に合った勉強法を見つけてみてください。
これまでに試した学習法・教材 一覧
※「使える度」は、認定試験合格に向けて(コスパなども含めた)総合的な評価を【★1:使えない】〜【★5:かなり使える】で記載しました。
※ 一覧表の中で、「AWS Certified Solutions Architect – Professional」を「SAP」と表記しています。
# | 教材 | 使える度 | コメント |
---|---|---|---|
1 | 公式試験ガイド 一例:SAP | ★★★★★ | 受験対象者、試験内容、出題範囲内・外のサービスについて説明されています。 試験に向けた学習を始める前に一度目を通しておくことをおすすめします。 |
2 | AWS Skill Builder(Exam Prep Standard Course, Exam Readiness) 一例:SAP | ★★★★★ | 試験ガイド(#1)の内容も含め、出題範囲のトピックを動画の講義形式で学習できます。 無料のため一通り視聴しておいて損はないです。 |
3 | 模擬問題集(Kindle) | ★★★★☆ | Kindle Unlimited 読み放題の対象になっており、数百円で個別での購入もできるのでコスパも良いと感じました。 私は表計算ソフトに正答をすべて入力しておき、その後自分で入力した解答を自動採点できるようにして使っていました。 (個人的にはSAP on AWS – Specialtyは、この模擬問題集にかなり助けられました) |
4 | 模擬問題集(Udemy) 一例:SAP | ★★★★☆ | Kindleの模擬問題集と比較して、自動採点や時間計測機能が付いているのがメリットです。ただし個別購入の場合には数千円かかりコスパとしては微妙です。 (私は会社の人事育成施策で無料でUdemyを受講できたので使っていました。) |
5 | AWSマネジメントコンソール上でのハンズオン | ★★★★☆ | 出題範囲のAWSサービスに触ったことがない場合には、無料枠を活用してハンズオンに取り組んでおくとサービスの利用イメージがつきやすくなります。 |
6 | Black Belt | ★★★☆☆ | 認定試験の学習用としては、練習問題であぶり出した理解度不足を補うための教材として活用できます。 ※ AWSに関する実践的かつ最新の情報を得ることができるため、実務にかなり使えます。 |
7 | 参考書(出題範囲の解説・練習問題) | ★★★☆☆ | その認定試験の出題範囲について、一冊で網羅的に解説されているため、効率よく学習を進めることができると感じました。 ただし3千円程度することからあまりコスパは高くないと感じたため、使える度は低くなっています。 (私は会社の人事育成施策で、認定試験に合格した場合に書籍代が補填されるので購入しました。) |
8 | 公式練習問題集(Official Practice Question Set) 一例:SAP | ★★★☆☆ | 公式サンプル問題(#9)ほどではないですが、量が少ない(20問程度)ため、これだけで十分に対策するのは難しいです。模擬問題集(#3, #4)に取り組むのであれば、そこまで重要ではないと思います。 |
9 | 公式サンプル問題 一例:SAP | ★★☆☆☆ | 公式練習問題集(#8)以上に量が少ない(10問)ため、これだけで出題傾向を掴むことはできません。 模擬問題集(#3, #4)に取り組むのであれば、そこまで重要ではないと思います。 |
10 | ホワイトペーパー | ★★☆☆☆ | Black Beltと比較してさらに実務寄りの内容なので、認定試験合格のためにはそこまで重要度は高くないと思います。 |
おすすめの勉強法
上記の一覧表の内容を踏まえた上で、おすすめの勉強法についてもまとめます。
前回の記事にも書きましたが、私はAWS認定試験については「練習問題に取り組んで出題傾向に慣れておく」ことが合格への一番の近道だと考えています。
そのため全体の流れとしては、以下の4ステップとなります。
- ① 公式試験ガイドを確認する
- 受験予定の認定の公式ホームページを開き、試験ガイド(特に試験内容の概要)に目を通します。
※ 試験ガイドの内容は②でも確認できるため、ここでは「こんな内容が出題されるんだな」程度で大丈夫です。
- ② AWS Skill Builderの試験対策講座を受講する
- AWS Skill Builderの試験対策講座(Exam Prep Standard Course, Exam Readiness)を視聴して、出題範囲の知識を学びます。
- ③ 模擬問題集に取り組む
- 以下のポイントを踏まえて模擬問題集(Udemy、Kindle、etc…)に取り組みます。
- 間違えた(理解度が不足していた)問題はどれか
- 採点結果の合計点数が合格レベルに到達しているか
- ④ ③で理解度が不足していた内容を学習する
- ③で間違えた問題について、以下の教材を使って理解度不足を補います。
- Black Belt
- AWSマネジメントコンソール上でのハンズオン
- 参考書(出題範囲の解説・練習問題)
- ホワイトペーパー
③で合格レベルに到達するまで、③と④のサイクルを繰り返します。
さいごに
AWS認定は公式で提供されている無料の教材も充実しています。
試験を受けると決めたら、まずは公式のホームページで案内されている学習リソースを確認しつつ、本記事の内容も参考にして学習を進めていってみてください。
記事の内容についてもっと詳しく知りたいことや気になることがあれば、コメントいただけると嬉しいです。
みなさんがAWS認定試験に合格することを願っています!
X(旧Twitter)で記事の更新をつぶやいていますので、フォローよろしくお願いします!