はじめに

2024年3月31日にAWS Certified: SAP on AWS – Specialtyに合格し、AWS認定全12冠を達成することができました。この記事では、これまでに受験した試験とよかった点・反省点を振り返ります。

私自身、AWS認定資格を取得していく過程で他の受験者の方々の記事を参考にしていました。そのような記事では、全試験を1発でクリアしていたり、短期間でスムーズに全冠を達成している方が多い印象でした。一方、私は全冠までに7回も不合格になっていたり、丸2年かかっていたりと決してスムーズに全冠を達成できたわけではありません。
そんな私の経験が、これからAWS認定の試験を受験するみなさんにとって少しでも参考になれば幸いです。

⚠️ 本記事の内容は、私が受験した際の経験をもとにしています。ご自身が受験される際には、最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

AWS認定の取得を目指した理由

私がAWS認定の取得を目指した理由は以下の2つです。

  1. AWS認定の学習で得た知識を業務に活かすため
    私がAWS認定を受け始めたのは、2022年1月にAWS基盤を扱う案件にインフラエンジニアとしてアサインされたことがきっかけでした。当時の私はクラウドの知識・経験が豊富でなかったため、業務に活かすためにAWS認定を受けていくことにしました。
  2. 自分自身のキャラ付けのため
    これはどちらかと言えば全冠を目指した理由です。
    AWS認定を受け始めた当時の私は、業務アプリケーションの開発と顧客営業を約2年おきに経験していました。比較的幅広い経験は積めていたのですが、その反面、自分にとっての得意分野(「これができる人」というキャラ)がないと感じていました。AWS認定の全冠を取ることで、「AWSが得意な人」というキャラ付けができるのではないかと考え、全冠を目指しました。

受験履歴

これまでに私が受験したAWS認定資格試験の受験履歴を表にまとめます。
(横スクロールで全体を確認できます)

※すべて1000点満点です。
※試験名について、プレフィックスの”AWS Certified”は省略しています。

#受験日試験名試験コード合否得点合格スコアひとこと
12022/04/02(土)Solutions Architect – AssociateSAA-C02合格7537202022年1月にAWS基盤を扱う案件にアサインされたことをきっかけとして取得。この時はとりあえずSAPまで取得することを目標としていた。
22022/08/20(土)Solutions Architect – ProfessionalSAP-C01不合格739750
32022/11/12(土)Solutions Architect – ProfessionalSAP-C01合格777750
42022/12/10(土)Cloud PractitionerCLF-C01合格838700将来全冠を取りたくなった時に備えて受験。
52022/12/28(水)Developer – AssociateDVA-C01合格743720このあたりでは、AssociateレベルとProfessionalレベルを制覇することを目標としていた。
62023/02/18(土)DevOps Engineer – ProfessionalDOP-C01不合格722750
72023/05/20(土)SysOps Administrator – AssociateSOA-C02不合格698720
82023/06/03(土)SysOps Administrator – AssociateSOA-C02不合格698720
92023/06/28(水)DevOps Engineer – ProfessionalDOP-C02合格776750Professionalレベルを制覇。
102023/07/01(土)Developer – AssociateDVA-C02合格730720既に合格済みなのにSOAと間違えて受験してしまう。(なぜ・・・)
112023/07/09(日)SysOps Administrator – AssociateSOA-C02合格736720Associateレベルを制覇。このあたりで全冠を目標とする。
122023/08/06(日)Security – SpecialtySCS-C02合格761750AWSのセキュリティに関する基本的な知識は他のSpecialty試験でも問われることが多いため、Specialty試験の一発目がSCSで良かったと思う。
132023/08/20(日)Database – SpecialtyDBS-C01合格769750
142023/09/03(日)Data Analytics – SpecialtyDAS-C01合格789750DBSとDASは親和性が高いため、立て続けに取るのが良いと感じた。(どちらも2024年4月に廃止されてしまいましたが😭)
152024/01/08(月)Advanced Networking – SpecialtyANS-C01不合格716750
162024/01/21(日)Machine Learning – SpecialtyMLS-C01合格773750
172024/02/04(日)SAP on AWS – SpecialtyPAS-C01不合格664750
182024/02/25(日)Advanced Networking – SpecialtyANS-C01合格752750最難関と言われることが多いANSを合格スコア2点差でギリギリ合格。。。
192024/03/10(日)SAP on AWS – SpecialtyPAS-C01不合格675750それなりに勉強したPASに2回連続で落ち、心が折れかける。
202024/03/31(日)SAP on AWS – SpecialtyPAS-C01合格822750Specialtyレベルを制覇。なんとか全冠達成。

よかった点

全冠達成までに20回の試験を受験していました。これまでを振り返って、よかった(今後も続けたい)点は以下の3つです。

  1. 段階的な目標により、モチベーションを維持したまま全冠まで到達できた
    最初から全冠取得を目標にしていたわけではなく、以下のように段階的に目標を上げていきました。
    1. SAP取得
    2. AssociateレベルとProfessionalレベルの制覇
    3. Specialtyレベルの制覇・全冠取得
    高すぎる目標だと達成前に挫折してしまうことも多いかと思います。今回のように徐々に目標を上げていくことがモチベーションの維持につながると感じました。
  2. 試験に申し込んで受験日を確定させてから勉強に取り掛かった
    全冠達成までのすべての試験について、「先に試験への申込を済ませて、その受験日に向けて勉強する」という方法で進めていました。
    この進め方には以下のメリットがあると感じており、今後も資格取得の際には継続していきたいと思っています。
    • 試験の準備がダラダラと先延ばしにならない
    • 受験に向けて計画的に勉強を進めることができる
  3. 自宅で日曜日の夕方〜夜に受験するようにしていた
    全試験を自宅でのオンライン受験としていたので、自分の予定に合わせて柔軟に試験の予定を組むことができました。
    また、オンライン受験に慣れてからは日曜日の夕方〜夜に受験していました。こうすると、業務繁忙や飲み会などで平日に勉強時間が取れない場合でも、試験直前の土曜日〜日曜にかけて追い込みをかけることができるのでおすすめです。
    (後日、自宅でのオンライン受験について記事にする予定です)

反省点

一方で反省点は以下の3つです。

  1. 合格できる見込みがないのに受験してしまった
    「勉強時間が確保できず合格できる見込みがないのに試験当日を迎えてしまい、結果は予想通り不合格」ということがありました。そのような場合には潔く受験日を延期させることも大事だと思いました。(時間とお金を無駄にしないためにも)
    💡AWS認定の試験は開始24時間前まで日程変更が可能です。
  2. 練習問題に取り組まずに受験してしまった
    AWS認定試験を20回受験する中で感じたことは、練習問題に取り組んで出題傾向に慣れておくことが合格への一番の近道だということです。特にSAP on AWS – Specialtyは試験自体の難易度はそこまで高くないので2回分の受験費用を無駄にしてしまった感が強く、もったいなかったと反省しています。
  3. 間違った試験に申し込んでしまった
    2023年7月にSysOps Administrator – Associateと間違えて、Developer – Associateに申し込んでしまったことがありました。(試験当日にチェックインが完了し、開始画面が表示されたところで気づきました😢)
    基本中の基本ですが、試験の申し込み時には正しい試験が選択されているかしっかり確認するべきでした。。。

さいごに

今回の記事は以上です。最後までお読みいただきましてありがとうございました。
2024年からAWS Certified Data Engineer – Associateが新設されているので、近いうちに取得して2024年度も全冠を維持したいと思っています。

次回は、私が全冠の過程でいろいろと試す中で見つけたおすすめの勉強法についてまとめたいと思います。
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